相対参照、絶対参照とは、エクセルに計算式を入力したときの、計算対象となるセル
の参照の仕方を表現しています。
相対参照 エクセルの基本的なセル参照の仕方です。
計算式をコピーした時、コピー先に合わせて、参照する行・列の
参照位置が相対的に変わる参照の仕方
絶対参照 計算式をコピーしても、参照する行・列の参照位置が変わらない
参照の仕方
複合参照 相対参照と絶対参照を組み合わせた参照の仕方
相対参照  
下の表は、セルB3からセルB6に数値が入力されており、
その合計を求めるSUM関数がB7に入力されています。
B7には
=SUM(B3 : B6)
と入力されています。
下のように表を追加で作成しました。
セルE3からセルE6まで、数値を入力しました。
セルE7には、合計を求めるSUM関数を入力しますが、
同じ形の表の合計を求めているセルB7をコピーして、
セルE7に貼り付けます。
セルB7に入力されていた
=SUM(B3 : B6) 
という計算式をコピーして
セルE7に貼り付けると、
=SUM(E3 : E6) 
「相対的」に変わりました。
このように、
計算式をコピーした時、コピー先に合わせて、参照する行・列の
参照位置が相対的に変わる参照の仕方を「相対参照」といいます。
参照しているセル番地のことは「相対番地」と呼んでいます。
絶対参照  
絶対参照は、相対参照とは違って、計算式をコピーして
貼り付けても、参照するセル番地が変わらない参照の仕方です。
下の表を完成させるために、税込金額を求める計算式を入力します。
セルF6に以下の計算式を入力します。
=E6*(1+F2)
この計算式により、セルF6には、630と税込金額が計算、表示されます。
セルF6に入力された計算式を、セルF7からセルF9にコピーします。
正しい計算結果は表示されません。
F列に入力されている計算式を確認すると、
のような計算式が入っています。
計算式が相対的に変わっています。
しかし、この表の場合、F2の参照が相対的に変わると、
計算が正しく行われません。
参照するセル番地をコピーしても変わらないように
するために、「絶対参照」を行います。
相対参照の時は、
=E6*(1+F2)
これを
=E6*(1+$F$2)
にして、セルF6に入力された計算式を、
セルF7からセルF9にコピーすると、以下のように計算されます。
計算式をコピーしても、セルF2は相対的に変化しません。
絶対参照とは、計算式をコピーしても、参照する行・列の参照位置が
変わらない参照の仕方です。
参照しているセル番地のことは「絶対番地」と呼んでいます。
絶対番地にするには、  
相対番地を絶対番地に変更するには、「F4」キーを使用します。
=E6*(1+F2)
この計算式のF2を絶対参照(絶対番地)にするには、
数式バーに表示されている =E6*(1+F2) の F2 の位置に
カーソルを合わせて、「F4」キーを一回押します。
セル番地は、「F4」キーを押すごとに、
F2 → $F$2 → F$2 → $F2 → F2
と変わっていきます。
エクセルで表を作成する時、ほとんどの場合は、相対参照で十分
なのですが、時には絶対参照が必要な時もあります。    
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